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覚本嘉美先生ハンズオンセミナー イベント報告

新型のTYPE 5A、金無垢のTYPE 1D、ツートンカラーのTYPE3Bが登場

これらの時計は5月13日から始まる抽選へ申し込んだ者のみが購入できるため、まだ時間があるうちにぜひご覧あれ。

昨年、ニューヨークのアーモリーで行われたトランクショーで、私はようやく飛田直哉さんと彼のチームにお会いすることができた。アーモリーはこの種のショーおなじみだが、特に香港とニューヨークの店舗では、最高のテーラリングとメンズウェアを提供している。熱心な時計コレクターであるマーク・チョー(Mark Cho)氏の指揮のもと、アーモリーは著名コレクターを夢中にさせているこのジャパンマイクロブランドウォッチを見る(そして注文する)ことができる、スーパーコピー時計n級品 代引き数少ない場所のひとつにもなっている。

Type 4A
昨年のミーティングで撮影したTYPE 4Aの2つのバージョン。

以前、エリック・クー(Eric Ku)氏による飛田直哉氏のインタビューを掲載した(アーモリーとのコラボモデルや昨年登場したスポーティなTYPE 4Aも含む)。とはいえ、高く感じられる価格の割には、それに見合う価値があるかよく分からなかったため、自分の目で確かめる必要があった。だが実際に見て、その魅力に心を奪われた。これらの時計は、プレス写真よりも実物のほうがはるかに魅力的だ。写真を否定するものではないが、デザインと仕上げのレベルを理解するためには、実物を見なければならないと感じる。だからこそ、先週チームが再びニューヨークにやってきたとき、新作をチェックしに行きたかったのだ。また時計は抽選申し込みでしか入手できず、抽選は5月13日から5月16日までとなっているので、事前に情報を発信することが重要だった。

The Type 5A
TYPE 5A。

ナオヤ ヒダ&コー(Naoya Hida & Co.)が今年発表した新作のなかで、最もドラマチックなのがTYPE 5Aだ。これまでのコレクションの時計は比較的クラシックなサイズのラウンドケースが採用されてきた。これらの時計は一貫して直径約37mmであり、インスピレーションの源となっているヴィンテージウォッチの“ジャンボ”バージョンだが、現代の基準からすると小さい。TYPE 5Aも同様で、長さ33mm、幅26mm、厚さ9.1mmのステンレススティール製ケースを備えたレクタンギュラーのフォルムを持つ。またラグが43.5mmと長めなので、手首に装着したときのつけ心地が少しモダンになる。ただほかの飛田氏の作品がそうであるように、美しさが主なセールスポイントであり、細部に至るまで考え抜かれていた。

The Type 5A
風防をデザイン要素として取り上げるのは初めてかもしれないが、TYPE 5Aは上下から中央にかけてドーム状になった、ふたつに別れた3次元のボックスクリスタルを備えている。これはヴィンテージのアール・デコモデルに用いていたカットガラスクリスタルを思い起こさせるもので、時計の全体的な美学にフィットしている。小さなツーピースケースは、飛田氏いわく、設計とサプライヤーを見つけるのに大変な労力を要したという。

The Type 5A
ほかの時計と同様、この文字盤も手彫りされており、今回はふたつのパーツからなるジャーマンシルバーダイヤルとなっている(6時位置のインダイヤルに段差が見えるだろう)。エングレーバーの加納圭介氏は、飛田さんのデザインを見事に解釈した。このデザインは明らかに、1940年代の比較的珍しい防水ケースを持つカルティエのエタンシュ・ア・ダブル・ボワティエにインスパイアされている。アプライド数字の代わりに、インデックスは手作業で何度も切り出され、美しい浮き彫りがつくられる。針は凹状にカットされ、中央に細いラインが走っている。

The Type 5A
30mの防水性能(公正に言えばエタンシュ・ア・ダブル・ボワティエよりも防水性はあるが、それ以上の深さで使うことはないだろう)を備えているのだが、これはおそらくナオヤ ヒダ&コー史上初のシースルーバックによるものだろう。ここに関しては残念ながら私にとって疑問が残るところだ。

The Type 5A
ナオヤ ヒダ&コーに対する批判のひとつは価格だ。新型TYPE 5Aの価格は330万円(税込)であり、過去のモデルと同様に動力(香箱)、脱進機、輪列は外部のサプライヤーから調達している。この手巻き角型ムーブメント、Cal.2524SSは、地板、ブリッジ、ネジ、ラチェットのデザインを一新したプゾー 7001を流用している。飛田氏は、私が撮影したプロトタイプの仕上げは完璧ではないと言った。彼の話によると、チームはまだコート・ド・ジュネーブ仕上げのスタイルを模索中で、機械で面取りされたエッジをマッチさせるべく努力しているとのことだ(より優れたネジの研磨なども同様)。プロトタイプに基づいて判断するのは難しいし、また不公平かもしれないが、現在の仕上げレベル(特にブリッジ)は、製品全体の一貫性と比較すると粗く感じられ、彼らがこれを改善することを期待している。

The Type 5A
繰り返しになるが、この時計のほかの部分はすべて飛田氏が自身のブランドで達成しようとしていることと一致しており、とてもよく考え抜かれ一貫性を持っている。次に私が日本に行く際は、ラルフローレンやF.P.ジュルヌで働いた長年の経験に加え、古いものと新しいものを融合させるためにインスピレーションを得るべく使っている蔵書を見てみないかと、彼らの社屋まで招待してくれた。そうした小さなことが大きな影響力を持つようになり、新しいDバックルに至るまでラインナップのすべての時計にアフターセールスオプションが用意されることになった。

The Type 5A
飛田氏にとっては、新しい時計(およびキャリバー)はどれも重要なものだ。ブランドが設立されてからの6年間で、彼らはわずか243本の時計しか生産しておらず(その内訳は公式サイトで見ることができる)、このモデルは今後1年で10本しか生産されないと予定している。限られた生産体制(チームは現在、時計氏ひとりと彫金師ひとりで構成されているほか、新たな彫金師を育成中である)のため、今回のTYPE 5Aなどの追加により、TYPE 1D-1、TYPE 2C、TYPE 2C-1 “レターカッター”モデルの製造が中止されることになる。これだけ生産量が限られていても、飛田氏なら新しいTYPE 5Aの顧客を見つけられると思うが、私はいつかTYPE 2Cが復活するのを期待している。

The Type 5A
ナオヤ ヒダ&コー NH TYPE 5A。縦33mm×横26mm、ラグからラグまで43.5mm、厚さ9.1mmのステンレススティールケース、30m防水。手彫りアラビア・トライアングルインデックスを施した2分割構造のジャーマンシルバーダイヤル、立体ボックスサファイアクリスタル、凹型ドーフィン針。手巻きのCal.2524SS搭載、時・分・スモールセコンド、パワーリザーブ約38時間。2024年~2025年に10本程度を生産予定。価格は330万円(税込)

TYPE 1D-3およびTYPE 3B-1のアップデート版
Type 1D-3 Type 3B-1
飛田氏と彼のチームによるそのほかの新作は、完全な新作ではなく、ラインナップの主力となったアイテムのアップデート版である。それぞれを深く掘り下げるのではなく、ラインナップの更新について簡単に概要をお伝えしよう。最初のモデルは、直径37mm、厚さ10.7mmのねじ込み式SSケースにムーンフェイズを搭載した2針のムーンフェイズである。今回、18Kローズゴールドのベゼルが採用されたことで、さらにパンチが加わった。しかしそれだけではない。

Type 3B-1
文字盤をよく見ると、手彫りのローマ数字(過去にリリースされたTYPE 3と同じ)だけでなく、手彫りのムーンフェイズのディスクにはラピスラズリの空が描かれているのがわかる。これらの変更により、標準的なSSのTYPE 3Bの330万円から、新しいTYPE 3B-1の418万円(ともに税込)へと価格が上昇した。クラシックなデザインのツートンメンズウォッチは現代では手に入りにくく、今後2年間で5本しか製造されないため、販売に苦労することはないだろう。

Type 3B-1
Type 3B-1
Type 3B-1
Type 3B-1
ナオヤ ヒダ&コー NH TYPE 3B-1。直径37mm、厚さ10.7mmのねじ込み式SSケース、18KRGベゼル、50m防水。文字盤は手彫りローマ数字、18KRG針、ラピスラズリ製のムーンフェイズディスク。手巻きのCal.3021LU搭載、時・分、ムーンフェイズ、2万8800振動/時、パワーリザーブ約45時間。2024年~2025年に5本程度を生産予定。価格は418万円(税込)

TYPE 1D-2とTYPE 1D-2、イエローゴールドのふたつの新しいオプション
Type 1D-3
TYPE 1D-3。

もうひとつの、そしておそらく最も定番となる主力モデルは、3針に9時位置のスモールセコンドを備えたTYPE 1Dである。個人的には“6時位置の秒針”が好みだが、TYPE 1Dの手彫りのブレゲ風数字の魅力に勝るものはない。今回このコレクションにナオヤ ヒダ&コーにとって初の試みとなる、18KYGケースが2種類登場した。下の写真がその2本なのだが、どうだろう?

Type 1D-3
ご覧のとおり、この時計にはTYPE 1D-2とTYPE 1D-3のふたつのバリエーションがあり、後者にはケース側面とラグのあいだのエッジに手彫りの装飾が施されている点で区別できる。文字盤の彫刻を担当している加納圭介氏がこのケースの彫刻も担当しており、ひとつのケースにつき3~4週間の時間を要するという。そのため、今後2年間でおよそ3本しか製造されない予定である。

Type 1D-3
文字盤には63個のパーツがあり、新しい銀摩擦メッキ仕上げを施したジャーマンシルバー文字盤のミニッツトラックには、イエローゴールドのドットが施されている。この文字盤に見られるドットはプロトタイプであり、最終製品ではない。最終製品では仕上げが完璧になる。きっとだ。

Type 1D-3
ケースのエングレービングは、ブレゲのコインエッジとラルフローレンのエングレービングを組み合わせたウエスタンウォッチをほうふつとさせる、手作業で仕上げられたより大胆な仕上げを連想させる。万人向けではないが、彼らの生産数を考えればそうである必要はない。

Type 1D-3
それ以外の部分はほとんど変わらず、18KYG製のスクリューバック式だ。ブランドが使っているYGの色合いは、オーデマ ピゲの新しいサンドゴールドほど劇的ではないが、明るい光の下ではより“麦わら色”のような色合いであり、少しバラ色に近い色合いだ。エングレービングのないTYPE 1D-2は638万円で、2024年~2025年に5本程度が生産される予定で、シャネル時計スーパーコピー n級品優良通販店一方エングレービングのあるTYPE 1D-3は880万円(ともに税込)で、これまでのブランドのなかで最も高価なモデルとなっている。

The Type 1D-3
ナオヤ ヒダ&コー NH TYPE 1D-2とNH TYPE 1D-3。ともに直径37mm、厚さ9.8mmの18KYGケース、50m防水。文字盤は銀摩擦メッキ仕上げを施したジャーマンシルバー、針は18Kゴールド。手巻きのCal.3019SS搭載、時・分・9時位置にスモールセコンド、2万8800振動/時、パワーリザーブ約48時間。TYPE 1D-2(エングレービングなし)は2024年~2025年に5本程度を生産予定で、価格は638万円。TYPE 1D-3(エングレービングあり)は2024年~2025年に3本程度を生産予定で、価格は880万円(ともに税込)

大阪学術講演会 イベント報告

ゼニスは、その長い歴史のなかで航空業界と深い関わりを持ってきました。アビエーションの可能性にいち早く目を向けたゼニスは、1888年にフランス語で「Pilote」、さらに1904年には英語で「Pilot」を商標登録するという先進的な動きを見せます。その象徴であるパイロットウォッチコレクションは、長年にわたりクラシカルなデザインと高い精度で愛され続けてきましたが、2023年に大幅なリニューアルが行われました。この刷新は、ブランドの伝統に根ざしながらも、現代的な感性を取り入れた革新的なモデルを生み出し、新しいユーザー層にも訴求するものとなっています。

スターリングシルバーのケースを備えたゼニス パイロット タイプ20 シルバー クロノグラフ。

この新しいパイロットコレクションについて、ゼニスのプロダクト開発ディレクターであるロマン・マリエッタ(Romain Marietta)氏にインタビューを行い、コレクションの背景、デザインの方向性、日本市場向けの戦略、そして今後の展望について話を伺いました。

過去からの脱却と未来への挑戦

マリエッタ氏は、「過去10年にわたり、人気のゼニススーパーコピー 代引き専門店のパイロットウォッチはヴィンテージ調のデザインで高い人気を得ていました。しかし、ブランドの成長をさらに促進するためには、現代的で洗練されたスタイルへの変革が必要だと考えました」と語ります。この変革の背景には、現代の多様化する顧客層に対応したいという強い意志があり、他のコレクションとのデザイン上の一貫性を確保する狙いもありました。

新しいパイロットコレクションのデザインは、ゼニスの主要コレクションであるクロノマスターやデファイとの統一感を追求し、ブランド全体のアイデンティティを強化しています。「伝統を尊重しつつも、時代に即したデザインを採用することで、ゼニスの進化を象徴する新たなコレクションが誕生しました」とマリエッタ氏は語ります。

コラボレーションプラットフォームとしてのパイロットコレクション

ZENITH x PORTER パイロット オートマティック ポーター エディション

パイロットコレクションのリニューアル後、最初のコラボレーションモデルとして誕生したのが、日本を代表するバッグブランドであるポーターとのタッグによる2モデルです。シンプルな3針とスポーティなクロノグラフがラインナップされており、どちらもカーキグリーンセラミック製ケースと波型のカーキグリーン文字盤が採用されています。

このプロジェクトについてマリエッタ氏は「日本国内で非常に高い人気を誇るポーターと共同で新しいモデルを作り上げることができたのは、とても意義のあることでした。ポーターの持つ職人精神とゼニスのクラフトマンシップは共鳴し合い、双方の美学を融合させたユニークなモデルを作り上げることができました」と語ります。


ZENITH x PORTER パイロット ビッグデイト フライバック ポーター エディション

コラボレーションモデルは、ロゴの配置やサイズ、素材選定に至るまで細部にまでこだわり抜かれ、時計とバッグ、両分野のプロフェッショナルたちの緻密な共同作業の賜物です。コラボレーションモデルは、ロゴの位置やサイズ、素材の選定に至るまで、両社の職人たちの手によって細部まで緻密にデザインされています。特に、ゼニスとポーターの職人同士が一丸となり、異なる分野の美学を融合させるプロジェクトとして、時計業界とファッション業界の双方に大きな注目を集めています。さらに、日本国内外でポーターの人気が高まり続けていることも、このコラボレーションの成功の要因となっています。

パイロットコレクションの刷新は、ゼニスにとって大きなチャレンジであり、ブランドの未来を示す重要な一歩です。マリエッタ氏は「ブランドのアイデンティティに基づきながらも、時代に合った新しい挑戦を続けることで、ゼニスのさらなる成長を目指しています」と力強く述べました。ポーターとのコラボレーションを皮切りに、さらに広がる可能性を秘めたパイロットコレクションが、今後どのように進化し、世界中の時計ファンに受け入れられるのか、期待が高まります。

クラシックと革新のバランス、次の一手

ヴィンテージのゼニス クロノマスター、ロマン氏のコレクションのひとつ。

ゼニスの現在のカタログを見てみるとクロノマスターであってもデファイコレクションであっても、現代的なデザインのモデルだけでなくクラシックなデザインが取り入れられたリバイバルモデルも展開されています。新しいパイロットコレクションは、ヴィンテージスタイルから脱却し、モダンで洗練されたデザインへと移行しましたが、一部の市場、特に中国などでは旧デザインへの根強い人気が見られ、ヴィンテージスタイルの復活を望む声が多いことも明らかになっています。ロマン氏は「パイロットモデルは現行のモダンなデザインが定着した後、ヴィンテージスタイルを基調としたリバイバルモデルを展開する予定です」と述べています。また、彼は「リバイバルモデルは単なる過去の再現ではなく、コレクションのストーリーテリングを補完するための重要な要素であり、ゼニスのDNAに深く根ざした取り組みです」と、その意義を強調しました。

今回のインタビューでは、ブランドの未来を切り拓く新たなプロジェクトの一端を垣間見ることができました。詳細はまだ公開できませんが、ゼニスがその歴史と伝統をさらに高める重要な取り組みが進行中であることは確かです。ロマン氏はインタビューの最後に「ゼニスのDNAに根ざした新しい挑戦が、ブランドを次のステージへと導くでしょう」と締めくくりました。