国際口腔インプラント学会 ISOI

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レデラーより「トリプル サーティファイド オブザバトリークロノメーター」新情報~

WATCH MEDIA ONLINEでも速報・実機レポート・その意義、をお伝えしたレデラーのCIC(セントラルインパルスクロノメーター)44mmケースの最終章、トリプル サーティファイド オブザバトリークロノメーター(Triple-Certified Observatory Chronometer)。

今回レデラーより新しいオフィシャルビジュアルと初期テストのジェイコブスーパーコピー結果レポートが届きましたのでレポートします。

44mmという数字だけ見れば大きく感じるケースですが、ラグを最少化すること、ケースバックをベゼルレスのドームサファイアにすることによって装着感は優れていると感じます。

斜めからのビジュアルも、通常のCICと比較すると動作インジケーターの役割を持っていた逆側(逆時計回り)の秒針をオミットしたこと、デフォルトで開口(オプションで塞ぐことも可能)して、機構を見せる秒サブダイヤルを塞いだことでより「高精度機」らしい表情を手に入れた、と理解しています。
また、針も高精度クロノメーターで機械への負荷を最小に抑えるための細い針のディティールと分針先端にルモントワールの動作単位の10秒を意識するためのサブ目盛を備えています。

さて、今回のアナウンスでは作品名にもなった「天文台からの認証」で4つの認証機関(COSC・グラスヒュッテ天文台・ブザンソン天文台・ジュネーブ天文台)からの認証について、「驚くべき結果」が出たことが記されています。

腕クロノメーター規格、ISO3159のの基準値以内になっているのは「当たり前」ではありますが、5姿勢の最大日差の差(D)が+0.5秒/日、平均(M)が+0.18秒/日となっており、それぞれの規格値である8秒/日と6秒/日の差を大きく上回っていることが示されました。

ISO3159についてはストレーラ―先生とペキニエの時にも触れているので、良かったらあわせてどうぞ。

天文台クロノメーターは天測航法のキモであり、1秒のずれは赤道上では500メートルのズレとして現れます。
この意味をISO3159に適用すると、「COSC認証」であっても10日間の航海で最大70kmの誤差に繋がってしまう事を意味しています。
レデラーはこれを最小限に抑えるため、二つのルモントワールをCICの各輪列に装着させ、誤差の大きな要因の一つとして知られるメインスプリングのトルク変動から解放し、パワーリザーブ全域において安定した精度を求めました。

また、海洋時計へのイメージを更に強調するのがシリアル番号として採用されたコンパスローズです。

これは船乗りが安全な航海のための「タリスマン(お守り)」として使用した意匠で、八方位(東西南北とその中間)を表しています。
8本、という限定本数もこれから決められています。

この写真ではSE(South East 南東)とそれに対応する角度135°が彫刻されていることが分かります。
対称的な輪列を持つCICの構造を活かして、コンパスローズとシリアル番号がシンメトリーに配置されています。

今更気が付きましたが、このプレートを付けるためにノーマルのCIC44からルモントワールブリッジの形状を変更してますね…

個人的にはシンメトリー感が強調されるこちらの方が好みです。

ムーブメント全容を。
コンパスローズとシリアル番号代わりの方位がバランスよく配されていることが分かります。

こちらは掲載済みかもしれませんが、ルモントワールシステムの同軸3番車とスプリング。
「理解してから見る」とストップセコンドでテンワを止めるためのバネのような構造も見えます。

GPHGのファイナリストにも残ったトリプル サーティファイド オブザバトリークロノメーター、是非入賞してほしい!